柔らかさを用途の動きで表す

指で押してへこむ、手で曲げて戻る、振動を吸収する、机を傷つけない、滑りにくくするなど、部品にさせたい動きを書きます。硬さの数値が分からなくても、似た感触の物を見本にできます。

引っ張る部品と、圧縮される部品では、必要な材料と形が違います。

厚みと形で硬さが変わる

同じTPUでも、厚い板は硬く感じ、薄い膜や細いばね形状は柔らかく動きます。内部の充填率や格子、空洞の大きさでも変わるため、材料硬度だけを指定しても完成時の感触は決まりません。

小さな試験片を厚み違いで作り、実際に押したり曲げたりして選びます。

寸法精度とはめ合いに余裕を持つ

柔らかい部品は測る力で寸法が変わり、細い穴や溝の形も安定しにくくなります。軸へかぶせるキャップやブッシュでは、伸びを利用するのか、隙間を設けるのかを決めてください。

相手部品を傷つけないことと、外れないことの両方を試作で確認します。

曲げ疲労と裂けを確認する

何度も折り曲げるバンドやヒンジは、一回曲がるだけでは判断できません。曲げる位置へ角があると裂けやすいため、丸みや幅を持たせます。

切れ目、穴、積層の境目から裂けないか、想定回数を繰り返して確認してください。

接触環境と汚れを考える

皮膚、床、屋外、水、油、洗剤など、触れる物を伝えます。柔らかい材料は表面へほこりが付きやすかったり、時間とともにべたついたりする場合があります。

衛生や人体への長時間接触が必要な用途は、一般的な出力品で代用せず、材料の適合性を専門業者へ確認します。