3Dプリントは変更しながら作る段階に向く

型を作らず、複雑な形や一個の部品を作れるため、寸法確認、機能試作、個別品、小ロットに向きます。内部流路や一体形状など、切削しにくい形も作れます。

一方、表面、材料特性、寸法ばらつきは方式と条件の影響を受けます。

切削加工は材料と精度を生かす

樹脂や金属のブロックから削る切削は、平面、穴、ねじ、寸法精度を求める部品で候補になります。実際に使う材料から試作できる利点があります。

工具が届かない内部形状、深い空洞、材料の無駄が多い形は不向きです。

射出成形は形が固まった数量品に向く

金型へ樹脂を流す射出成形は、初期費用が必要ですが、多数を同じ条件で作る場合に一個当たりの費用を下げやすくなります。材料や表面の選択肢も広がります。

金型作成後の大きな形状変更は費用がかかるため、試作で形を確定してから進みます。

試作方法と最終工法の違いを見込む

3Dプリントで合った隙間や厚みが、切削や射出成形でも同じとは限りません。抜き勾配、工具径、成形収縮、金型分割など、最終工法に合わせた設計変更が必要です。

量産予定があるなら、初期CADの段階からその可能性を伝えてください。

総費用と変更リスクを並べる

データ作成、治具・金型、材料、加工、後処理、検査、保管、修正費を含めて比べます。年間数量が少ない、種類が多い、頻繁に変わる場合は、単価が高くても3Dプリントの方が総額を抑えられることがあります。

一個当たりの価格だけでなく、変更したときの損失も考えます。