基準となる版を一つ決める
試作を重ねると、STL、STEP、元CAD、図面が複数残ります。量産へ渡す版を決め、ファイル名、改訂、日付をそろえます。
採用しなかった旧版は別フォルダーへ移し、誤って製造に使われないようにします。
試作向け補正を洗い出す
3Dプリントの穴を大きめにした、反りを見込んで傾けた、サポートのために形を変えたなど、試作方式だけに必要な補正を確認します。切削や成形では、同じ補正が不要または逆効果になることがあります。
形の意図と、製法上の都合を分けて説明してください。
材料と仕上げを量産条件で決め直す
試作材料と最終材料では、収縮、強度、色、表面、耐熱が異なります。材料の名称だけでなく、必要な性質と使用環境を量産先へ伝えます。
塗装、印刷、ねじインサート、組み立て、包装も製造工程として一覧にします。
重要寸法と検査条件を図面に残す
すべての形を3Dデータに任せず、相手部品に合う寸法、外観の合否、検査方法を2D図面や仕様書に記載します。量産でどの程度のばらつきを許容するかを決めます。
初回品や少量の先行品を確認してから全数へ進む方法もあります。
権利とデータ管理を引き継ぐ
別の製造先へデータを渡せる契約か、第三者改変が許可されているかを確認します。NDA、保存期間、再委託、廃棄方法も必要に応じて合意します。
試作担当と量産担当の間で質問が出たとき、依頼者が判断する項目と設計者が判断する項目を分けてください。