3Dデータは依頼先に作ってもらえる

3Dプリンターで部品を作るには、STLや3MFなどのデータが必要です。ただし、そのデータを依頼者が先に作る必要はありません。現物の採寸、写真からの形の確認、手描き図のCAD化まで対応する人へ頼めば、データ作成から始められます。

注意したいのは、「手元のデータを出力するサービス」と「形を考えてデータを作るサービス」が別だという点です。写真だけを出力業者へ送ると、設計は対象外だったり、別料金になったりすることがあります。

手元の資料に合わせて準備を変える

現物がある場合

壊れた部品だけでなく、取り付け先や組み合わさる部品も撮影します。現物を郵送するなら、返送方法、分解の可否、測定中に壊れるおそれがないかも先に聞いておきます。

写真しかない場合

正面、背面、左右、上、下に加え、取り付けた状態も撮ります。少なくとも一か所は実寸を測り、どの部分の長さか写真に書き込むと伝わりやすくなります。

手描き図がある場合

絵の上手さより、外形、厚み、穴の位置、差し込む方向、相手部品との関係が分かることが大切です。分からない寸法を推測で埋めず、「現物に合わせたい」と書いておきます。

相談前に伝えたい六つのこと

最初の連絡では、次の六点がそろっていれば話を進めやすくなります。部品名が分からなくても、用途を具体的に書けば問題ありません。

  • 何に使う部品か
  • どこへ取り付けるか
  • 合わないと使えない相手部品は何か
  • 熱、水、屋外、荷重の影響を受けるか
  • 欲しいのは3Dデータ、実物、または両方か
  • 今後も再出力や寸法変更をする可能性があるか

分からない項目は空欄にせず、「未測定」「相談したい」と明記すると、追加で必要な情報を案内してもらえます。

データ作成と出力をまとめるか分けるか

実物を一度だけ作りたく、ファイル形式にも詳しくない場合は、データ作成から3Dプリントまでまとめて頼む方が進めやすいでしょう。設計と出力の間で条件が食い違いにくく、試し出力後の修正先も一本化できます。

一方、今後も寸法を変える、別の出力先を使う、量産方法を検討するといった予定があるなら、編集しやすいSTEPなどのデータも受け取れるか確かめておきます。

見積もりは工程ごとに見る

総額だけでなく、データ作成、設計の検討、修正回数、試し出力、材料、送料、元データの納品を分けて確認します。「完成まで込み」とだけ書かれている場合は、寸法変更や再出力がどこまで含まれるのか判断できません。

複数の候補を比べるときは、同じ写真と条件を送り、受け取れる物と追加料金が発生する条件を同じ順番で尋ねると比較しやすくなります。