出力用データと設計用データは役割が違う
STLは3Dプリントへ渡しやすい一方、穴や押し出しの履歴を持ちません。STEPは形状を交換しやすい形式ですが、元CADの寸法式やフィーチャー履歴が完全に残るとは限りません。
設計者が使ったネイティブ形式は編集しやすい場合がありますが、同じソフトやバージョンが必要になることがあります。
将来どんな変更をするか考える
全体の縮尺変更だけか、特定の穴径、板厚、取り付け位置を変えるかで必要なデータが違います。寸法の異なるものを複数作る、別の機器に合わせる、量産図面を作る予定があるなら、変更箇所がパラメータ化されていると便利です。
変更予定が曖昧でも、最低限STEPを受け取れるか確認しておくと、第三者に相談しやすくなります。
外部参照と特殊機能を確認する
組み立てデータが別ファイルを参照していたり、特殊なフォント、購入部品、クラウド上のリンクが必要だったりすると、元ファイルだけでは開けないことがあります。納品前に新しい環境へコピーし、欠落なく開けるかを試します。
部品表や参照画像も、再編集に必要なら同じフォルダーへまとめます。
利用権と所有権を言葉で決める
ファイルを受け取ることと、自由に改変・再販売できることは別です。自分で再出力できるか、別の制作者へ修正を頼めるか、商用製品へ使えるかを契約前に確認します。
制作者が汎用部品やテンプレートを再利用する場合は、どこまでが依頼者専用かも聞いておきます。
納品時に開いて確かめる
ファイル名、版、単位、部品数を一覧にし、実際に開けるか確認します。元CADを持っていない場合でも、STEPとSTLの寸法が一致するか、無料ビューアなどで全体を確認できます。
検収後に再送を依頼できる期間も決め、納品ファイルを自分でも複数の場所へ保管してください。