図面が必要になる場面を見分ける

一個だけの外観確認なら、3Dデータと簡単な指示で足りることがあります。複数個を同じ寸法で作る、受入検査をする、別の加工方法へ移す、第三者へ再発注する場合は、2D図面が共通の基準になります。

特に穴位置、相手部品との接触、全長など、合わなければ使えない寸法を明示できます。

すべての寸法を重複して書かない

3Dモデルで形が決まっている場合、図面に全寸法を詰め込むと、変更時の食い違いが増えます。検査する寸法、加工上必要な寸法、参考寸法を分け、どこを測れば合否が分かるかを示します。

同じ形を複数の寸法で過剰に拘束すると、数値同士が矛盾することもあります。

基準面と測定方法をそろえる

どの面を机に置き、どこから穴位置を測るかを決めます。曲面や柔らかい部品は測定方法で値が変わるため、必要なら測定器や当て方も記載します。

実物を検査する人が同じ方法で測れる内容になっているかを確認してください。

材料・仕上げ・数量も図面に残す

形だけでなく、材料名、色、後処理、ねじインサート、接着、数量など、部品を完成させる条件を記載します。3Dプリントの方式や向きを固定する必要がある場合も、注記へ入れます。

試作品と最終品で条件が違うなら、図面番号や版を分けます。

3Dデータと図面の版を一致させる

穴径を直したのに図面だけ旧版、という状態を避けるため、ファイル名、改訂記号、日付をそろえます。納品一覧に「基準となる3Dデータ」「検査用図面」「参考資料」を分けて書きます。

変更内容を履歴として残すと、再発注時にどの版を使うか迷いません。