寸法で表せる形は採寸してCADへ起こす
穴、軸、板厚、段差など、数値で表しやすい部品は、ノギスなどで測ってCADデータにする方法が向いています。後から穴径や厚みを数値で変えやすく、STEPなどの編集用データも作りやすい方法です。
直線や円が中心の機械部品では、3Dスキャンより採寸の方が扱いやすいことがあります。
複雑な曲面には3Dスキャンが役立つ
手になじむ曲面、彫刻、複雑な外装など、寸法線だけでは表しにくい形には3Dスキャンが役立ちます。ただし、光沢、透明、黒い表面、深い穴、裏側は読み取りにくい場合があります。
スキャンしただけで完成ではなく、不要な面を消す、穴を埋める、形を滑らかにするなどの補正作業も必要です。
壊れた物は元の形を考え直す
欠け、摩耗、変形を含む現物をそのままスキャンすると、壊れた状態がデータになります。左右対称の部分、相手部品、残っている破片を参考に、壊れる前の形を推定して作り直します。
現状のデータ化と、元の形へ戻す設計を分けて見積もってもらうと、作業内容が分かりやすくなります。
外観と取り付け部分で方法を分ける
曲面を似せるための精度と、穴やはめ込みを合わせる寸法精度は別です。外観の曲面はスキャンし、穴や取り付け部は実測値を使ってCADで作るなど、部分ごとに方法を変えることがあります。
どこが見た目に重要で、どこが機能に重要かを写真に書き込んで伝えましょう。
現物を預ける条件と納品データを確認する
現物を郵送する場合は、分解や接触測定をしてよい範囲、返送方法、紛失や破損時の扱いを決めます。貴重品や代替できない物は、預ける前に対応範囲を慎重に確認してください。
納品物については、スキャンしたままのデータ、修正後の形、編集用CADデータのどこまで含まれるかを見積もりに明記してもらいます。