破損の種類を先に分ける

欠けた、摩耗した、熱で変形した、長期間の荷重で曲がった、接着剤で厚みが増えたなど、状態によって読み取れる情報が違います。破損面を削ったり接着したりする前に、全方向から写真を残します。

壊れた原因が分からないまま同じ形を作ると、同じ場所が再び壊れる可能性があります。

左右対称と繰り返し形状を探す

左右対称の部品なら、壊れていない側を反転して基準にできます。複数ある爪や穴、同じ機械に使われる別の留め具も参考になります。ただし、見た目が対称でも、取り付け方向の都合で寸法が違う場合があります。

対応する場所を写真に番号で示し、「ここは反対側と同じと仮定」と明記します。

相手部品から必要寸法を逆算する

差し込む穴、挟む板、回転する軸が残っていれば、作る部品側の寸法を相手から決められます。摩耗した部品の軸径をそのまま写すより、相手側の穴と希望する動きを確認する方が適切なことがあります。

周囲の干渉や組み立て順も見るため、取り付けた状態の写真が重要です。

実測値と推定値を色分けする

図や表で、確実に測れた寸法、相手部品から決めた寸法、写真から推定した寸法、試作で調整する寸法を分けます。すべてを同じ精度の数字として渡すと、制作者がどこを優先すべきか判断できません。

CADでは、推定部分を後から変更できるよう、寸法やパラメータを残してもらうと再調整しやすくなります。

小さな確認片で推定を確かめる

爪、溝、軸、穴だけを切り出したテスト片を先に出力すると、大きな本体を何度も作り直さずに済みます。複数の候補寸法を一つの板へ並べ、相手部品に合うものを選ぶ方法もあります。

最終版では、採用した寸法と試作条件を記録し、将来の再出力に備えます。