FDMは形と大きさを確かめやすい

FDMは、熱で溶かした樹脂を線状に積み重ねる方式です。比較的安価で大きな部品を作りやすく、寸法確認や治具の試作に使われます。積層の線やサポート跡が残りやすく、薄い壁や層をはがす向きの力には注意が必要です。

穴やはめ込みは、装置と材料に合わせた調整を見込みます。

SLAは細部と滑らかな表面に向く

SLA光造形は液体樹脂を光で硬化させる方式で、小さな文字、細い形、滑らかな表面を出しやすい特徴があります。外観模型、精密な確認品、型の原型などに向きます。

材料によっては紫外線、熱、衝撃への耐性が限られるため、見た目がよいことと長期使用できることを分けて考えます。

SLSはサポートなしで複雑形状を作りやすい

SLSは粉末材料を焼き固める方式で、周囲の粉が部品を支えるため、入り組んだ形でもサポート材を付けずに作りやすくなります。ナイロン系材料を使った機能部品や、複数個をまとめて作る用途に向きます。

表面は細かなざらつきが残ることがあり、色や仕上げの選択肢は出力先によって異なります。

MJFは小ロット部品の選択肢になる

MJFも粉末を使う方式で、複数部品を一度に作る小ロットで候補になります。SLSと似た用途がありますが、強度、寸法、材料、色、表面、価格、納期は、材料銘柄、装置条件、後処理、サービスで異なります。

方式の用語はISO/ASTM 52900:2021、具体的な性能はHPの材料別データシートのような一次資料で確認します。比較には、使用する材料のテクニカルデータシート、試験条件、資料の確認日をそろえてください。

比較するときは用途を先に固定する

方式名を比べる前に、寸法確認、外観確認、繰り返し使用、小ロット納品のどれが目的かを決めます。見た目、強度、価格、納期の優先順位も伝えてください。

はめ合いや可動部があるなら、候補方式ごとに試験片を作り、実物で確認するのが確実です。