測る前にゼロと汚れを確認する
ジョウを閉じたときに表示がゼロになるかを確かめ、測定面のほこり、油、ばりを取り除きます。破損面や柔らかいゴムを無理に挟むと、本来の寸法とは違う値になります。
デジタルノギスでは単位表示も確認します。mmとinchを取り違えると、データ全体の縮尺が大きくずれます。
外径と厚みは面を平行に当てる
外側用の大きいジョウで、軸の直径、板の厚み、部品の幅を測ります。ジョウの先端だけで挟まず、測定面を部品へ平行に当てます。円柱は少し回しながら測り、最大値と最小値に差がないかを見ます。
摩耗して楕円になっている軸は、一つの数値にまとめず、方向ごとの値を記録してください。
穴や溝は内側用ジョウを広げる
穴径は小さいジョウを穴の中でゆっくり広げ、中心を通る向きを探します。斜めに入ると小さく測りやすいため、前後左右へわずかに動かして最も大きくなる位置を確認します。
深い穴や細い溝は、ジョウが底まで届いていないことがあります。測れる範囲と測れない範囲を写真で示してください。
段差と深さは測る基準面を決める
段差はノギスの後端にある段差測定面、穴の深さはデプスバーを使えます。どの面を基準にした数値かが分からないと、CAD上で位置を決められません。写真に基準面と測定方向を矢印で書きます。
底が曲面や傾斜面の場合は、深さの数字が測る位置で変わることも伝えます。
一回の数値ではなく測定記録を渡す
重要な寸法は二、三回測り、例として「19.92、19.95、19.94mm」のように記録します。測定器の表示桁が細かくても、その桁まで正確とは限りません。部品の変形や当て方を考え、必要以上に細かい数字を確定値として扱わないでください。
写真番号、測定箇所、実測値、希望するはまり方を一つの表にすると、制作者が公差を決めやすくなります。